香港

僕は今 猛烈に香港に行きたい
それも今から およそ100年前の香港に・・・・


その理由は 今読んでいる
じゃがたら紀行」という本のせい





徳川御三家のひとつ 尾張徳川家の第19代
徳川義親伯爵が大正から昭和にかけ
じゃがたら(ジャワ)、マレーを旅した旅行記


日本からの長い船旅
途中 香港に寄港した際の次の文章に
とにかく 惹かれてしまった




「頽廃した、しかも殷富で爛熟した歓楽の巷、
 蘭燈の下に絃歌起り燕脂粉黛の美人は
 欄に倚って笑を含み、行人に媚を送っている
 この歓楽場裡に、甲の高い胡弓の音と騒々しいどらの響きを聴く時
 それはかえって一種の哀調を帯びて、行客の胸に滲み入り旅愁をそそる」





目の前の素晴らしい風景も
携帯写メをパシャっと一枚撮って
「香港なう」で世界中に発信できる
現代とは違い
はっきり言って 意味の分からない言葉も
混ざってはいるが なんと言うか
とても 美しい文章だと 思う




胡弓の音とどらの響きを聴きに
行ってみたいな 100年前のエキゾチックな香港に