安部公房

ヘッドフォンで音楽を聴いていると
何聴いてるの と
人のヘッドフォンを 外して聞いてくる人間は
まぁ いない


しかし 人が本を読んでいると
何読んでるの と 表紙を覗き込んでくる人はいる


読書中 声をかけられれば
読書を中断せざるを得ない訳で
更に どんな話か 面白いのか などと質問をしてくる
迷惑で 鬱陶しい人が 世の中にはいる



死ね とまでは思わないが


犬のウンコ踏め! 
ぐらいには思う



そんなら 1人で 家で読書しろよ
それもそうですね
ということで 最近は


家にこもり 安部公房にはまっている



人間の存在理由や
現代社会の矛盾などといった
非常に 難しいテーマが
小説の根本に流れているんだろうなと感じるが
残念な事に 僕の脳みそでは そこまで深く
理解することはできない


ただその代わり 何と言うのだろう


例えば 暗闇の中で
どんな形をしているのか分からない
ジェットコースターに乗っているような


ページをめくるたびに
そんな面白さが 待ち構えている
安部公房さんです



壁 (新潮文庫)