プノンペン

日本人観光客が 襲撃されたというニュース
今年に入って2度目
悲しい話である


相変わらず フン・センの独裁政治は続いているらしいし
近代化が進んでもやはり
アジアでも有数の危険な街 であることに
変わりはないんだろうな


しかし 僕にとってのカンボジア
プノンペンの街は
忘れられない 思い出の街


「君と 君の家族の幸せを願っているよ」


たまたま知り合って 2日間時間を共にした
バイクタクシードライバーの「モン」が
別れ際にかけてくれた言葉


13年たった今でも覚えている


すぐパンクする 彼の「ホンダドリーム号」に乗って
プノンペンのでこぼこ道を走り回った あの感触も


もちろんはっきり覚えている


最後は お世辞にも立派とは言えない
バラック小屋のような自宅に 連れて行ってもらった


僕のために 
お爺さんが奥から扇風機を出してきてくれたんだっけ


カタコトの日本語と流暢な英語を話す26歳のカンボジア人と
カタコトの英語と流暢な日本語を話す26歳の日本人


「恋人はいないのか」という質問には
「いたら君と2日間も一緒に過ごさないよ」と言って笑った


元気にしているだろうか、モン


今でもたまに思い出す



僕の知っている 僕が観てきたプノンペン


ニュースに出てくるような 
決して恐ろしい街ではなかったはずだ・・・・。