チャンドラーは楽し

夏の暑い夜は なぜか
ハードボイルドが 読みたくなる


半熟卵ではいけない
ひたすらハードボイルドに


さらば愛しき女よ ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 7


悪党に捕まり 殴られ蹴られ 首を絞められ
さらに銃で頭を殴られたあげく
落とし穴に落とされ 注射で眠らされ 
ようやく目覚めた私立探偵は
自分自身に こう語りかける


「オーケイ、マーロウ それでも参らなかった
 君は頑丈だ。さぁこのへんでなんとか
 眼に物見せてくれないか」


なんてタフでクールで カッコ良いんだろうか


この状況 僕ならきっとブーブー文句たれまくり
全てを人のせいにしているだろう というかもう
泣いてるね 絶対


当たり前の話だけど
フィリップマーロウになんかなれっこないね 
って思いながら読む


夏の夜の チャンドラーは楽し