チャンドラーは楽し
夏の暑い夜は なぜか
ハードボイルドが 読みたくなる
半熟卵ではいけない
ひたすらハードボイルドに
悪党に捕まり 殴られ蹴られ 首を絞められ
さらに銃で頭を殴られたあげく
落とし穴に落とされ 注射で眠らされ
ようやく目覚めた私立探偵は
自分自身に こう語りかける
「オーケイ、マーロウ それでも参らなかった
君は頑丈だ。さぁこのへんでなんとか
眼に物見せてくれないか」
なんてタフでクールで カッコ良いんだろうか
この状況 僕ならきっとブーブー文句たれまくり
全てを人のせいにしているだろう というかもう
泣いてるね 絶対
当たり前の話だけど
フィリップマーロウになんかなれっこないね
って思いながら読む
夏の夜の チャンドラーは楽し