夏に観た映画

今日で8月も終わり
暑い夏は 太陽の下 みんなでイェイというノリも
決して嫌いではないが
どちらかと言うと 空調の効いた映画館で一人 映画を観たり
カーテンを閉め切った部屋で DVDを観たりする夏も好き
そして不思議と 夏に観た映画というのは
他のどの季節に観た映画よりも 印象に残っているように思う


ということで この夏観た映画・・・



「AMY」

映画を観て 改めて
本当にこの素晴らしい歌声は 死んでしまったんだなと思った
「生き方は人生から学べる、そう言ってやりたかったよ」
トニーベネットの言葉が 重く響く



テルマ&ルイーズ

覚悟を決めた女の前で なす術もなく立ち尽くす男が
最後に見せた 精一杯の優しさと男気
泣けたね
男が観るべき映画だと思う



「MASH」

ブラックジョークは 不謹慎なぐらい徹底的にやる 
そんなアメリカ映画が好き
戦争を笑え 人殺しを軽蔑しろ
そして彼らは ゴルフに行った



まあだだよ

文豪 内田百輭を描いた
黒澤明 最後の作品
孤独な爺さん と勝手にイメージしていたが
多くの人に囲まれた 晩年だったんだな
もう一度 百鬼園随筆 読み直してみよう




「ディアハンター」

狂気の問題作
本当のベトナム戦争が描かれていない と
賛否両論の映画
でも 本当のベトナムなんて 誰も知らない
魔都のような 陥落前のサイゴンの夜
ちょっとだけ タイムスリップしてみたい





気狂いピエロ

上から下までビシッと 服装も言葉も
完璧にカッコいい男なのに
最後の最後で ダサダサのカッコわる〜い死に方をする
そうか だからピエロか




カッコーの巣の上で

生命の塊 みたいな男なのに
いつも最後は ボロボロになって死んでしまう怪優
ジャックニコルソン 好きです
ストーリーがどうこうより ニコルソンのキレっぷりを観る



「九月の冗談クラブバンド」

その時代の ある部分ある瞬間の
とても密度の濃い空気を切り取ったような
1980年代の ギラギラした日本映画が好き
おそらく 無許可で撮影しているであろう
街中のシーンが たまらなく良かった



「欲望」


「傲慢な写真家が見たものは すべて幻だった」
と解釈すればいいのか
若き日のジミーペイジ、ジェフベック
そして バーキンのおっぱい



「サタデーナイトフィーバー」


超名作 でも全然ピンと来なかった
「青春は酷だ!」みたいな事なのかな
とにかく まったくフィーバーできなかった
木曜の夜に観たからかな?




「シアタープノンペン


どの国にも 決して避けては通れない歴史がある
内戦〜ポルポト政権の 暗黒時代に撮影された
1本の美しい映画を巡る物語
16年前 僕には忘れられない思い出のある街プノンペン・・・
素晴らしい映画だった




不思議惑星キン・ザ・ザ


1986年のソ連映画
僕はこの映画が リバイバル上映されることを知った時
嬉しさのあまり 小躍りした
ペレストロイカの頃のソ連
こんなにも自由でフリーキーな映画が上映されていたことに脱帽
いや 脱ぐのは帽子だけではなく
パンツ一丁になって 赤の広場に向かって最敬礼しても
やりすぎではないだろう
僕はやりませんけど



・・・とまぁ こんな感じ
惜しくも上映を見逃してしまった映画
もっと観たかった映画も まだまだたくさんあるが
それはまた 次の季節の長い夜にでも