砂浜の記憶

夏みたいに暑かった今日
仕事で走った海沿いに車を止める

ここはいつか 誰かと来た浜辺
人工の砂浜だと教えてくれた あの日の君は誰だったか
あるいはあれは 違う誰かの人生の記憶


真夏の太陽に すっかり溶けてしまった
アイスクリームが何色だったかなんて
もう誰も 覚えていない



帰りに スラッガーを買った
なんでもそうだ 終わりに近づくほど面白くなる
いや もうすぐ終わるからこそ面白くなるのか
とにかく プレーオフに向けて勉強
こういう勉強は大好き




祖国を捨ててでも 野球をやりたかった男の
たった24年の 人生の記憶って・・・・


残り試合 がんばれマーリンズ
プレーオフを投げたかっただろう男の為に
勝ってやれ