博多の姐さん
仕事の会議で1泊2日
静岡県の熱海へ
坂の多い 海の見える観光地
全国のスタッフが集まり
ホテルに1泊しているので
夜は忘年会を兼ねた大宴会
ゲーム大会 じゃんけん カラオケ・・・
楽しくて良いと思う
が
大人達が酔っ払い
はしゃいでいるのを見ると 僕はいつも
何故僕は ここにいるのだろうか? と
頭の中がみるみる醒めて行く一方で
何か得体の知れない感情の塊のようなものが
ぐんぐんトンガって来て口から出てきそうになるのを
眉間のしわを使って必死に押さえている
やっぱり あれだね こういう所は
コートの襟を立てて 愛人かなんかと
こっそり来るべき所なんだろね
などと ぼんやり考えながら
一人ワインを飲んでいると
「あなた 今全然面白くないって思ってるでしょ・・・・・私も。」
と 芋焼酎片手に声をかけてきたのは 九州から来た
年上の女性スタッフだった
さすが博多の姐さん よく分かってらっしゃる